飲み会当日、土曜日で午後から暇だった僕は、一回家に帰って着替えてから、カオリさんとの待ち合わせの駅まで向かった。

エイジが前の晩、あんなに色々教えてくれるから、思わず変な下心も芽生えてきたりして、
家で念入りに、シャワーを浴びてきたりしてたりして


着替えたあと、こっそり父さんの使ってるブ○ガリの香水をつけてみた。
汗臭いとか思われるの嫌だったし。

あ、でもライブ中とか、いつも汗だくでカオリさんとかと会ってるから、今更って感じだけど。






ミヤコさんが住んでいるというアパートの最寄り駅には、駅前にドラックストアとスーパーがあって、駅についた時に電話したら、スーパーで先に買い物してるからおいでと言われた。



「レーン!こっちこっち。今飲み物選んでたんだけど、なにがいい?」


カオリさんは、ミヤコさんと一緒に、スーパーのカートを押しながら色々物色していた。

いつものTシャツと短パンじゃなく、ちょっとガーリーなワンピなんかきてたりして、二人ともかわいいなーなんて思ったり。



「レン君って、飲めないんだっけ?」

ミヤコさんが、発泡酒を選びながら、ソフトドリンクはあっちだよって指差した。


「弱いお酒なら、ちょっと飲めるようになってきたよ。」


ってか、昨日はじめて飲んだってのは、もちろん内緒にした。




「これなんか、度数低いから良いんじゃね?」

かおりさんが選んでくれたのは、桃のチューハイで、ジュースみたいな可愛いパッケージ。

なんか子ども扱いされてんなーって相変わらず思ったけど、とりあえずそのシリーズの桃と梅のチューハイを買ってくれた。




「レンは好き嫌いないもんね。
今日は焼肉だよ~♪」


やたら大量のお酒と、それを割る用のジュースや氷も買い込んだあと、他の食料も買いこんで、3人で重い荷物を手分けして持ってミヤコさんのアパートに向かった。