モモは嬉しそうに、ありがとうってちょっと頬を赤くそめた。

そんなことで照れてんだな。




「あーそうだ、またなんでも話しきいてやるから、メアド教えろよ。」


今日来た目的をいっきに思い出して、思わず携帯を取り出す。


モモは何の躊躇もなく、いいよってその場で赤外線でメアドからなにからなにまで、自分の情報を送ってくれた。

生年月日から自宅の電話や住所も入っていて、ここまで教えてくれなくてもって思ったり…

俺のほうは、ケー番とアドと名前しか入ってないのに。







自分のメアドも送信したあと、店のほうからにぎやかな声がしたと思ったら、この前のおっさん達がまた遊びに来た所だった。


なんとなく、めんどくさそうなんで、もう帰るわっていって立ちがある。


「もう帰っちゃうの?
レンが帰ってくるまで待ってればいいのに・・・」

モモがそういって引き止めてくれたけど、奴には内緒できちゃったからな・・・

なんか鉢合わせるのがちょっと気まずくて、適当にこれから用事があるとかなんとかいって、また店を通って外に出た。


なんとなく、モモも後をついてくる。



「ああエイジ君、もう帰っちゃうの?またいつでもいらっしゃいね~♪」


店先でまだ仕事をしているリンさんに挨拶もした。




モモは店の前で、ずっと手をふってくれていたから、思わず振りかえって俺もバイバイし返していた。


そんな事してる自分に、ちょっとおかしな感じがした…



なんなんだろうな?
この感覚は?


どっかの普通の高校生カップルみたいだ…