りんさんの作ってくれたチーズケーキを食べてみる。

正直こっちも美味い!


モモが作ったほうはプロっぽいけど、りんさんの方はなんだか家庭的な味がする。

どっちも嫌いじゃないな。



なんて思いながらモモとビトのカップルを見ていたら、
さっき俺が手をつけなかったケーキを早速ビトが食べていて、
「美味しいね~♪」
なんてご機嫌でいる。


モモは、そんなビトをうっとりした感じでみていた。



ドサクサにまぎれて、レンももう1個ケーキを食べてやがる。

それにしてもこいつ、ちっさいくせに、やたらよく食うよな。





ビトとモモが、いちゃいちゃしてバカップルっぽいことしないうちに、さっさと退散しようと思って、俺はレンをちょっとせかした。



レンに連れられて、二階にあるレンの父さんの仕事部屋に入った。


そこは、どっかの音楽スタジオみたいだった。


壁ぎわには、パソコン3台とレコードプレイヤーやコンポも置いてあり、その横にはキーボードとギターとアンプが立てかけてある。
ゲームも、下の部屋より沢山あるな…

反対側の壁は、一面収納棚になっていて、そこにはぎっしりとレコードやCD・DVDなんかが綺麗に収納されていた。


そこにあるレコードは、ほとんどりんさんの物らしい。


古いロックのレコードが多くて、新しいものでもミッシェルとかSAとかその辺のアナログ版ばかり。

Babyのインディーズ時代のアナログも、全部そろっていて、すげーなーって思わず手にとって見てしまった。


「やっぱ友達だったりすると、こういうのもらえたりすんのかな?」


「よくわかんないけど、そうなんじゃない?」


レンは、そこにあるものの価値とかあんまり興味がないみたいで、かなり雑にこんなのもあるよっていろいろ出してくれる。