ライヴが終わり、俺たちは何故かレンとモモのうちに飯を食べに行くことになった。

レンの彼女のカオリンが、何だかやたらテンション高くて面白い。
どうやら相当のジャニオタらしく、かずなりさんに会えるのが楽しみらしい。


総勢6人、地下鉄に乗っていつもの駅まで行く。
いつもなら、ずっとモモと手を繋いでいるところだけど、みんないるからそれも出来なくて、何だかな。

まあいいや、今日はずっと遅くまで一緒にいられるんだ。



かずなりさんが決めたモモの門限は微妙で、いつももう少しってところで時間切れのようでまどろっこしい。



「エイジ君ってさ、テツさんの息子さんなんだってね。僕も結構好きなんだよね、雷神って。」

レンの友達のシンジさんが、そんな風に話しかけてくれる。
いつもならイライラするところだけど、今日は何だかそんなにイラつくこともなく、そうですよなんて普通に答えていた。

あの時かずなりさんに言われた、『ただの反抗期じゃねーか』っていいうのが、なんか刺さったんだよな・・・
それと、もうリンダのことは気にならなくなってきたから。


今夜は遅かったから、裏口からいつものレンのうちに入ると、いつものおっさん達がいつものように飲んでいた。
かずなりさんはまだ帰ってないらしい。

カオリンが大野さんを見つけて、ちょっと騒いでいる。
そういえばこのおっさんも、嵐だったんだって忘れてた。

「みんなレン君のお友達?」
大野さんにそう聞かれると、カオリンが勢いよく「そうなんですよー!」なんてノリノリで話し出していた。
ちゅーかあんたは、友達というより彼女じゃね?


りんさんはいつものごとく、いそいそと俺たちの食事の用意をしてくれていた。

モモもそんなりんさんを手伝うべく、着替えもせずずっとキッチンで手伝いをしている。

「エイジ、今日は飲まないのかよ?」

いつものようにカズさんに言われるけど、
「モモが怒るし、今日はいいっす。」
って適当に断って、おとなしくレンと一緒に飯を食べていた。

「カオリちゃんとナホちゃんは、飲める口なのかな?」

カズさんにお酌されながら、二人は調子よく飲んでいる。

シンジさんは、あんまり飲めないらしいけど、レンみたいに結構大食いらしく、りんさんの飯をレンと一緒に競い合って食べていた。