カオリさんがお風呂の用意をしている間に、僕はお母さんに今日は帰らないとメールする。


「一緒にはいる?」


カオリさんはなんだか楽しそうに言う。

なんだろう今日は、僕が誘われてるのかな?


「え?いいの?」


この前あんなに恥ずかしがってたのに、今日はちょっと大胆だなぁ。

せっかくだからと思って一緒に入ることにした…


「一回やってみたかったんだよね…」

お風呂にはいっぱい泡が浮いていて、なんか外国の映画みたいな感じ。
とても良い香りがする。これはラベンダーかな?

「バブルバス、うちでやったのはじめて。なんか一人だともったいなくてさ。」

ちょっと狭めのバスタブに二人で向き合って入ると、足がちょっと絡まって恥ずかしかった。


「レン、シャンプーしてあげるね!」

なんだかペットになったみたいに、良いように洗われているのが、リラックスしちゃって寝ちゃいそうだ。
さっきから背中に胸が当たってるけど…

「そういえば、さっきテツさんからなにかもらってたよね?」

「ああ、後で見せてあげるよ。」

どうせ後で使うことになりそうだしね。





「ねえ…」

シャワーで泡を洗い流してもらっている途中で、僕は振り替えってカオリさんを抱き締めていた。

「しようよ…」




今日はきっと、前より上手にできるような気がする、


キスも少しなれてきたかな?


ベットまで行くのが待ちきれなくて、その場で途中まで始めてしまった…



「ねえ、なにか言ったりしないの?」

キスの途中でカオリさんがそんな風に言うから、何でって答えた。


「ほら、なんかさ、色々あるじゃん?」

色々ってなんだよ、普通黙ってするもんなんじゃないの?
何を言えばいいのかなぁ?


「ほら、潤さんとかよくコンサートとかで煽るじゃん?ああいうのとか…」


「ああ、“幸せにしてやるよ“とか?」

言わねーよたぶん…



「“xxx“とか“zzz“とかさぁ、よく言いがちじゃん、イケメンが…」


カオリさんははずかしげもなく卑猥なこと言うので、可笑しくなって笑ってしまった。


「なにそれ、なに情報よ。」

ちゃんと問ただすと、BLとかの漫画情報だったみたいで…


「腐女子なめんなよ、そういう知識だけはあるんだから…」

僕は無償にカオリさんが可愛く思えて、もう一度キスをするとそのまま抱き上げてベッドにつれていった。


「俺たちは俺たちなりにやれば良いんじゃない?」

彼女の濡れたままの髪を撫でながら、首筋に唇を寄せる…



「可愛いよ…」

それだけ言ってあげると、カオリさんは僕の首に手を回してキツく抱きついてくる。


「ちょっと苦しいよw」





「レン、カッコ良すぎる…ヤバい…」





そして二度目のそれは、するすると良い感じに終わっていった…