「ねえレン、もしかしてカオリさんとやったでしょ?」


うわーいきなりそうきく?

「え?なにを?」ってとぼけてみたけど、しらばっくれないでと笑って問い詰められた。


「匂いでわかるもん、いつもと違うから。」


「そういうモモだって、エイジと・・・」といいかけて、なんだか聞くのが怖くなった。


あんまり女の子のそういうこと聞いちゃだめな気がして。



「ねえ、そっちはどうだった?初めてだったんでしょ?」


「そんな事、モモには内緒だよ・・・」


あーやっぱりやったんだーって、いつものごとく見透かされてる気がしてどうしていいのかわからなくなる。



「うまくいかないもんだよな、初めてって・・・」



独り言のようにぼんやりつぶやいたら、モモはちょっと意外そうな顔をした。


「なんで?カオリさんって年上じゃん、ちゃんとしてもらったんじゃないの?」



お互い初めてだったからなんて、言えるわけもなく、それは彼女の名誉?のために黙っておこうと思ったのに、

「あ、もしかして二人とも初めてだったの? ああそれじゃあしょうがないよね・・・」



何、知ったかぶってそんなこというんだろう、モモは前から経験済みだったんだろうかとふと疑問に思ってしまうくらいだ。
初めてのはずだよな、もしそうなら・・・



「で、モモはどうしたのさ今日は・・・」