それはなかなか上手くいかなくて、やっと一緒になれたときには

「ムリムリ、やっぱ痛いじゃん!」
って叫ばれてしまった…

「もうちょっとだから頑張って!」

早くしてあげないといけない気がして必死に動いてみたんだけれど、思ったより時間がかかる。

自分でやるときは、すぐイケるのに。




一通り終わったあとなんだか色々疲れて僕はぐったりしてしまった。

ああビト、わかったよ、初めてはあんまり良いものじゃないのかもな…




「カオリさん大丈夫?」

そうだ、あんなに痛がってたんだもん、ちゃんと見てあげなきゃと彼女の顔を改めて見つめた。ほほを撫でてあげると、今まで見たことも無いような艶やかな表情になって微笑んでくれる。


「初めてがレンでよかった…」








ああ、二回目は上手くいきそうな気がするんだけど、もう持ってないや…