モモがいそいそとお茶をを入れて持ってくると、エイジは少し照れたように「ありがとう」と言って受け取っていた。


「なんか、あんたといると調子が狂う。」


うつむきながら、それを飲むエイジの姿をずっと見つめながら、べべさんは不敵に笑った。



「なに?どうかしたの??」


モモもやっと僕たちの会話に入ったと思ったら、店のほうからいきなりにぎやかな声が聞こえてきた。




「おお、この前の坊主か!
久々だなー、今日は一杯付き合えや!?」





相変わらず、話の腰を折るように入ってきたのは、やっぱりカズおじさんで、いつものように大野さんも一緒だった。



店のほうから、お母さんがやれやれというような顔で、閉店の準備をしているのが見える。



今夜はべべさんもいるし、エイジもただでは帰れそうもないかもな?







ご愁傷様・・・






そんな風に思いながら、僕は着替えをすべく、自分の部屋に上がっていった。