バンビ

「私ね、レンくんのことが好き。」



予想していた言葉が返ってくる。



「うん…ありがとう…
でもさ…」




僕は君の望むような答えはかけてあげれないよ?

そう言おうとしたら、言葉を遮られた。



「付き合ってもらえないってのは、わかってるから…
一つ聞いてもいい?」


マイちゃんは、まっすぐ僕を見つめながら続けた。


「あの、白百合女子の女の子は彼女?
前に目黒駅で一緒にいるところ見かけたんだ。」


すごくかわいい子だよね?なんて言われたけど、それは明らかにモモのことだなってわかった。


そういえば、僕に双子の兄妹がいるって知ってるのはエイジぐらいだ。



「あぁ、あいつは双子の妹。
彼女はまだ居ないよ…」

わざと、”まだ”のところを強調して言ってみた。



そっかと小さく頷いて、マイちゃんは目を伏せる。



「あのさ、僕も聞いていいかな?」