バンビ

放課後になり、いつものように部活に向かう。

来週からは、東・東京大会が始まるから、みんな真剣に練習してる。

今年は甲子園に出場できるのか、これで明暗が別れるんだからね。




うちの野球部は、去年も夏の甲子園に出場しているからか、先輩達はかなり色々注目されていて、ファンの女の子も沢山見学に来ている。


今日も相変わらずそんな感じで、先輩達に向けて黄色い声援が鳴り響いていた…









あっ、さっきの子もまた来てる…


ベンチで作業をしている女子マネの横には、マイちゃんが申し訳なさそうに座っていて、僕の方をじっと見ていた。



なんか、やりずらいな


集中できないや



無視するのもなんだか嫌で、軽く会釈したあと目をそらす。


もう一度そこに目線がいった時には、もう彼女は居なくなっていて、少しホッとした。








そして、いつものように僕たち一年は最後の片付けを終えて部室に戻り、着替えをすませて帰ろうとしていたら、グラウンドの隅にまだ一人で誰かを待っている風の女の子がいた。