お昼休みになると、相変わらずレンが俺んとこに絡んでくる。

でっかいお弁当箱を空けて、いつも通りモリモリ食べている姿を見ると、なんだか和むな。


「昨日は、ありがとね…モモのこと。」

食べながらいきなりそんなことを言われて、やっぱモモから話を聞いてたのかってびっくりした。


「ああ、モモはなんて言ってたの?」


どこまで話して良いのか戸惑っていたら、ちゃんと全部あったことを聞いていたみたいなんで、ちょっと安心した。

やっぱこいつら兄妹は、仲良しなんだなってつくづく思う。


「ちょっとビックリしたけど、エイジがいてくれて良かったよ・・・」

レンはそれだけ言うと、いつもと違ってちょっと俯き加減でなにか悩んでいるような顔をした。

いつも元気なこいつがこんな顔をしてると、なんか気持ち悪い。



「うちに帰ってからなんかあったの?」


絶対なんかあったんだって思って、とっさにそう聞いてみたら、レンは俯いたまま頷いた。










「モモとビト、別れちゃったよ・・・」









はい???








一瞬頭が真っ白になった・・・