昼休み―― あの先生の顔も見たくなかったが、携帯電話を返してもらう為、私は仕方なく職員室に行った。 予想通り、長々と嫌味を言われ、五時間目開始の10分前にようやく解放された。 私は苛々したまま自分の席に座り、携帯小説の続きを書き始めた―― 「面白くない!!」 そうだ… あの先生を小説に登場させ、殺してしまおう。 ▽…――主人公に取り憑いた悪霊は、周囲にもその魔手を伸ばし始めた。 最初の犠牲者は、数学の先生だ――▽ それは、私の細やかな抵抗だった。 .