帰宅してからも、私は1人になりたくなくて、ずっとリビングでテレビを見ていた。 次第に夜が更けて行き、時計は午後11時を回った… 「小夜子、もう寝ないとダメよ」 リビングに入って来て、母がテレビを消して言った。 私は仕方なく台所で水を1杯飲み、自室に上がる事にした。 温い水をコップに入れて飲み、階段を上がりながら下を見ると、母が鏡台の前で何か呟いていた… いつもの事なので、私は余り気に止める事もなく部屋に入った。 その夜は特に何も起きず、静かに朝を迎えた―― .