数学の時間も机の下で携帯電話を握り、私は密かに小説を書き続けていた。


序盤のクライマックスを書いていた私は、すぐ側に立つ人影に全く気付かなかった――



「おい、授業中に何をしている!!

携帯電話は没収だ!!
後で職員室に取りに来い。

全く…
高校三年生にもなって何をやってるんだ。これだからお前は前回のテストで30点しか取れないんだ。

みんなは、こんな馬鹿になるなよ!!」



最悪だ――


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