学校に着くと、私は授業中も先生の目を盗んでは、小説を書いていた。 少しでも、ページを更新しておきたかった。 四時間目は私の嫌いな数学だ。 正確に言うと、数学が嫌いな訳ではなく、担当の先生が嫌いなのだ。 44歳独身。 背が低くて髪はてっぺんが薄く、まるで河童の様な風貌… その上、自分の学歴を鼻に掛け、ネチネチと嫌味な言い方ばかりをする―― 私は同じ空気を吸う事さえ嫌なほど、この先生が大嫌いだった。 .