私は不審に思いながらも、ストーリー的には面白そうなので、そのまま書く事にした。

それが、あんな事件になるとは、思いもよらなかった――



私は翌日から、ホラー作家気取りで執筆を始めた。

通学中の電車内で、いつもの様に左手で小説を書く…



「おはよ――!!」


親友の智子だ。
毎朝、同じ電車で通学している。

今日は珍しくギリギリに電車に乗った様子で、私を探して隣りの車両から移動してきた。



智子も同じサイトで恋愛小説を書いているみたいだが、私が【友理】だと言う事は知らない。


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