母から渡された携帯電話は最新機種で、以前持っていた携帯電話会社の物ではなかった。


箱から取り出して電源を入れた瞬間――


ピシッという…

まるで静電気の様な電流が、指先から流れ込んだ様な感覚があった。


しかしその時は携帯電話を持たなければならない事で頭が一杯で、余り気にしなかった。



私は早速メールの設定を済ませ、智子と順子にメールをした。

そうはいっても、2人と連絡が出来る様になった事だけは、純粋に嬉しかった。



携帯電話を手にした時は胸騒ぎがしたが、その夜は特に何事も起きなかった。


やはり、あの時全てが終わっていたのだと、改めて胸を撫で下ろした。


だから当然の様に、辺りが寝静まった頃、暗闇に薄明りが灯っていた事など思いもしていなかった――


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