踏切りからの坂道を一気に駆け上がり、息を切らせながら玄関を開けた。 「ただいま」 そして、直ぐに台所にいる母の元に行った。 「お母さんあのね――」 台所を覗くと、母がテーブルに前屈みになり、何かを広げてていた。 「あ…おかえり」 私はテーブルの上の物を見て、全身に鳥肌が立った―― 「ああ、小夜子の分もあるからね」 け、携帯電話!! 3ヶ月前の出来事が、リアルに脳裏に浮かんだ。 もう二度と、携帯電話は持たないと誓っていたのに―― .