午後7時――


まだサトシは帰ってこない。薄暗い家の中に一人きり…

ふと、以前聞いた言葉を思い出した。


「遭う魔が時」

薄暗い夕方は、一番魔物に遭いやすい時間帯だと言う――



私はなぜか急に不安になり、家の中を明るくしようとして、1階の全ての電灯のスイッチを入れた。


ミシ…ミシ…


その時、誰かが2階の廊下を歩く様な音が聞こえた。


なんだ、サトシ帰ってるんだ。でも、いつの間に帰宅したのだろう?


「サトシ、いるの?」

私は階段を上がり、サトシを呼びに行った…


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