歩道に膝から崩れ落ち、項垂れるた私の肩に優しく手が触れた。



「姉ちゃん…」



トラックは急ブレーキの後蛇行し、後部を対向車線にはみ出して停まり…

そして、道路には砕け散った携帯電話の破片が散乱していた――



終わったんだ…

いつの間にか迷い込んだ、悪夢の様な日々がようやく終わったんだ。




そう信じていた――


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