階段を下りると台所に行き、私は携帯電話の買い替えを頼もうと母に声を掛けようとした―― こ、声が出ない? しかも、すぐ目の前に母の背中があるにも関わらず、足が前に出ない!! 必死に足掻いているうちに、壁に掛かった鏡が目に入った… そこには、夢で見た女性の手が私の首に絡み付き、足首には長い髪の毛が絡みついている姿が映し出されていた――!! 「アハハハ……」 あの甲高い笑い声を聞きながら、私の意識は遠くなっていった―― .