改札を通り抜け、踏切りで通過中の電車を眺めながら、私は考えていた。
何かが変だ。
私の周りに、目には見えない何かがいる…
自宅に帰り、階段を上がると自室に鞄を置いた。
今日はさすがに、小説更新する気にはならなかった…
鞄に入れていた携帯電話を取り出し、充電しようとした時、異常に気が付いた。
今日ずっと鞄の中に入れていた携帯電話が、ケータイ小説サイトに繋がっていた。
「え、52頁…?」
そして更に、今日は1行も更新していない筈なのに、なぜかページが増えていたのだ――!!
私の手が小刻みに震え始めた。
右手の親指でキー操作をし、更新された頁を開く――
そこには、1行だけ文字が入力されていた。
▽私の名前は、幽理▽
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