放心状態でようやく教室に着くと、既に智子の事故の話でクラスメイト達が騒いでいた。


私は自分の席に座り、溢れる涙を堪えながら、1つ前の智子の席を見詰めていた…

その時、不意に私の携帯電話からメールの着信音が鳴った。


あ、ケータイ小説サイトからだ。小説にコメントが入ったらしい。

私が利用しているケータイ小説サイトは、コメントが書き込まれると、メールで知らせてくれる機能がある。


私はケータイ小説サイトにアクセスして、コメントを確認すした。


>…――あなたは、まだ殺さない。



「きゃあ――!!」


コメントを見た瞬間、私は驚いて携帯電話を床に投げ付けた!!


その音に驚いたクラスメイトが、床に転がった携帯電話を拾い上げて近付いてきた。


「ど、どしたの?」
「メ、メールが…
コメントが……」

「はあ?」


クラスメイトは携帯電話の画面を見て、首を傾げながら私に手渡した。

恐る恐る携帯電話の画面を見ると…


>頑張って下さい!!

と、応援メッセージが書いてあるだけだった――


.