翌朝―― いつもの様に、智子と電車で一緒になった。 時間を合わせているので、余程の事がない限りは一緒になるのだけど。 電車を降りると、駅から学校までの1キロ程の距離を徒歩で行く。 「小夜子、見て!! あそこにコンビニができるんだね~」 智子が指を差す方向を見ると、先日まで空き店舗だった場所に工事車両が停まっていた。 現場の人達は既に作業を始めていて、大きい看板を設置しているところだった。 「通学路に、コンビニが欲しいと思ってたのよね」 「そうだね」 その時――!! .