私の意識は、どんどん薄れていった――
「それとね小枝子…
捧げた生命は、お父さんのものなの…
あなた達は、血を分けた可愛い子供だけど…
お父さんは他人だから――…」
私はその声を聞きながら、意識を失った…
気が付くと、目の前にみんなと楽しそうに話をしている私がいた。
その姿を呆然と眺めていると、母が私を覗き込んで言った…
「また後でね小枝子…」
止めて…
蓋を閉めないで!!
蓋を…
蓋を閉めないで――
私は箱の中に入れられた……
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