夕食を適当に済ませると、私は直ぐに部屋に戻った。

せっかく盛り上がった場面を書いているのに、中断したくなかったのだ。



あれ…?


携帯電話、確か閉じて降りたと思ったんだけど…

しかも、ケータイ小説のサイトが開いたままだ。


変だなあ…
確かに閉じて降りたはずなのに。
思い違いかな?



私は携帯電話の画面を覗き込み、ついさっきまで書いていた小説に何か違和感を覚えた。


と、智子…?


小説の中では、智子の役は優花という名前ににしてた筈なのに…

私ったら、智子の事を考えながら書いたから、名前を間違えたのかな?


まあ、いいか。
多分、智子も喜ぶだろうし――


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