電車を降り、駅の東側の踏切りを渡った先にある、小高い住宅地に私は住んでいる。 坂道が結構急勾配で、帰宅する時には息切れしそうなほどだ。 「ただいま」 早くホラー小説の続きが書きたかった私は、帰宅すると直ぐに階段を駆け上がり自室に籠った。 部屋に入った瞬間、背後に人の気配を感じ、背筋がぞくりとした。 慌てて振り返ったが、当然の様に誰もいない… 「…――何だろ?」 気のせいだと思い、私はベッドに寝転ぶと早速続きを書き始めた―― .