「このままじゃダメなの?」


「だって・・・」


「このまんまの方が、いいんじゃない?」


「でも・・・」


「その方がお互いの為だ」


「う・・・うん」




私の気持ちを
摘むわけでもなく、
期待心をそそる眼差しで
期待心を裏切る言葉を放つ

彼は私に振り向かなかった

だからといって、
私を離さなかった

完全に行き場をなくした私は

彼しか思えない

彼以外を愛せない

彼を愛す期待
愛していれば、愛して居続ければ

いつか

私と彼は

つながるんだ。