眩しくて閉じていた目を開けると、鈴夏が目の前で座っていた。

「…鈴夏」
ゆっくりと声をかけると鈴夏はバッ!とこっちに振り向いた。

『悠、、太…?』
「鈴夏、、久しぶりだな」
『ほ、、んとに…?ほんとに悠太なの?!』
腕を掴む鈴夏にははっと笑いながら頭を撫でる。
…やっと触れられた、、大好きな鈴夏に。

「あぁ俺だよ?…ただここは夢の中だ、、鈴夏に伝えたいことがあって来たんだ」
『悠太!!逢いたかったよ!!ずっとずっと…!!』
ギュッと抱き着く鈴夏を軽く抱きしめ返してから、肩を持って少し俺から引き離す。

『悠太…?』
「なぁ鈴夏、、俺はさ、別に死んだ事に後悔なんかしてないんだ。…ただ心残りがあるとすればお前の事だけだ」
『私の…事?』
涙目で俺を見つめる鈴夏は、涙が頬を伝わないように堪えていた。

「そうだ、お前は泣き虫の癖に強がって泣かない、、だから心配なんだ…。それに、、俺が死んでから鈴夏はちゃんと笑ってねぇからな」
俺が苦笑いを浮かべれば鈴夏の頬に涙が伝った。

「やっとちゃんと泣いたな!…俺は鈴夏の泣いてるとこも好きなんだぜ?まぁ1番はひまわりみたいな笑顔だけどな」
『もぉ…ッ、悠太ったら…!!』


ボロボロと涙を流しながら照れる鈴夏を、今度は俺からギュッと抱きしめた。

「鈴夏、、頼むから笑っててくれ」
『、、ッ、、うん…!』
「俺さ…ッ、、悪い、男が泣くなんてカッコ悪いな…」
『悠太は優しくて、温かくて、、カッコ悪くなんかないッ!!』

泣きながらも強く言う鈴夏に、思わず腕に力が入った。