コノ男、大魔王ニツキ。

走って前の駐車場に走ったところで体操は始まっていた。

「遅かったわね。」
と紗耶香。
「朝御飯当番決定だな!」
と慶太郎。
「味噌汁飲みたい。」
と孝四郎。
「‥‥」
と達也。

‥‥‥「ワン。」
とミネコ。

あぁもう!最悪すぎる。

「休日だったっていうのが更にミスったよね。」

頭に優しい感触。
先輩だ。

「~~‥‥っ。先輩。」

私は先輩を見上げた。
(睨み付けた。)

「お、七生ちん。速かったね。」

先輩はふわりと柔らかく笑い「でも遅刻には変わり無いね」と舌を出した。

「そこをなんとか!」

私は先輩に珍しく頭を下げた。
先輩はチッチと舌をならして、「無理だよ」と笑いました。