コノ男、大魔王ニツキ。


「はぁ!?先輩っ‥‥離せオラッ!」

頭をピシャリと叩く。

「痛いな。そいや体操もう始まるよ?最下位は朝御飯当番。良いね?」

そういえばきっちり着替え終わっている先輩。
うちの下宿は、そういう決まりがあることを忘れていた。

「先輩っ言うの遅い!」

先輩を部屋から追い出し、着替え始める。
顔を洗い歯を研き髪を整える。

「間に合わない!」

ドアの外で先輩がスキップしているのは、
知るはずもないけど。