★またあの場所で★





目も合わせることなく飯を食べていると母さんが笑ってきた




「拓也、ちゃんと学校につれていってあげるのよ」




俺がなんでこんなやつを…




勝手について来いよ




俺は無視して飯を食い続ける




「ごめんね海ちゃん、無愛想だけど本当は優しい子だから」




海奈は“いえ”なんて言いながらヘラヘラ笑ってる





この二重人格が




「それじゃ、行って来まぁーす」



靴をトントンとならして玄関の戸をあけた