★またあの場所で★






「一体…あんたは海奈を何回おいていく気なんだよ!海奈の気持ちも考えてやれよ!」




俺は大人に向ってこんなふうに言ったのははじめてだった





「もう…海奈を1人にして悲しませるのは…やめてほしい…」




俺は唇をぐっとかみしめた





「お母さんっ!!!」





海奈が向こうから走って来た