わたしはケータイを閉じた瞬間、全速力で悠くんの家に向かっていた。 悠くん 悠くん… わたし、ちゃんと悠くんの気持ちを聞きたい。 ちゃんと理解してからじゃなきゃ、お別れなんて出来ないよ… 学校から走り、悠くんの家まで着くと、玄関前に悠くんが立っていた。 「っ…悠くん…」 「…沙帆」 悠くんがわたしに気づいて手招きをする。 「上がって」 「…うん…」