夕方になり、夕日が辺りをオレンジ色に染めた。


「そろそろ帰るか。」


「うん。」


私達は起き上がり、手を繋いで歩きだした。


「陸?
これからは毎日連絡くれなくても良いからね?」


「え?」


「私はちゃんと陸が元気でやってるってテレビを見れば分かるから♪
それに…どうしても我慢できなくなったら私から連絡するから。
だから、陸も暇な時だけ連絡して?」


「…莉緒。」


「で、連絡くれない分勉強して?
私、やっぱり陸と同じ大学行きたい。
だからどこでも良いから受かって?」


私が笑うと、陸が困ったように笑った。


「俺の為にレベル…下げてくれとは言えないな。」


「だったら頑張りなさい?
私の為に♪」