歌いながら陸は目を潤ませていた。


歌い終わって俯いたとき涙が零れたのが見えた。


私は涙が止まらなかった。


あの歌は…


陸がくれたラブレターだった。


「陸…ありがとう。」


零れるようなこの声を誰か陸に届けて欲しい。


私は陸を愛してる。


他の誰よりも陸が大切。


誰も陸の代わりにはなれない。


どうして別れを告げられたんだろう。


辛くてもお互いに側にいればよかった。


いつ戻るかも解らない私を陸は待ち続けるんだろうか…


だったら一緒にいて、ちゃんと知ってもらえば良かった…


陸、ごめんね…


愛してるよ…


永遠に。