「えっ? それは……」

 ネズミは嫌がっている。ソーセージに毒があることを知っているのだ。

「毒が入っているのは知っている。だから、食べないんだろ?」

「そ、そんなことはないです……」

「じゃあ、食べろ」

「言うことに従ったら、ワタシを食べないことを誓ってください」

「誓う? まあいいだろう。誓うよ」

「約束を破ったらヒドイことになりますからね」

「早く、食べろ!」

 ボクはネズミを急かした。

 ネズミはソーセージを眺め、ため息までついていた。