───バタバタバタっ


「ちょっと進士、いつまでそんなことやってんの!間に合わないわよ!」

母の桂子に促され、俺はだるそうに家を出る。


「はいはーい、いってきまーす」


──鷹宮進士、15歳。

今日から高校に入学する、普通の男子生徒。

今日はあすの入学式にそなえての予備登校日、、、

なにげに俺の入学する高校は名門らしく 県でも名の高いところだという。

まぁ、スポーツ推薦で入学する俺にはしったこっちゃないが。。。


それより!

今日は8時半までに行かないとだというのに、

手元の時計は7時56分を回っている,,,

どうしたこっちゃ!

家から駅までは徒歩20分、電車で学校までは30分かかるというのに……

俺はダッシュで駅に向かう。


(間に合わねーっっっ)