あの日から何日もたって、俺はいまだに図書室に通い続ける。

「よっす、実柚」

「おはよ」

「…うん」


彼女はおはよという癖をやめない。
やめないというか、やめれない。
だって彼女の時計は、朝で止まったままだから。


「ねえ、恭く「恭!!」


実柚の言葉を遮ったのは、俺の親友、幸樹(ゆき)。


「お前、もうやめろよ…!」

「…」

「図書室に行くお前を何度も見かけてたんだ…でも声かけれなくて…
だって…図書室に行く前のお前は、あの時みたいに楽しそうだったから…!
でも…!実柚ちゃんが好きなのはわかるけど…実柚ちゃんは、もう…!!」

「幸樹…、わかってるよ俺だって。」


2人の間に流れる思い空気。


「俺だって、馬鹿じゃない。
分かってる、分かってるんだよ、全部…!」






















「実柚が死んだことだって…!!!!!!!」












.