トクトクと感じる胸の音と、
笑顔で喋る那都君の声。
意識すれば意識する程
顔の赤さは増していって。
ベタに夕日のせいにはできなそうです。
だって。
「えみり先輩の顔、赤いね...。」
そういって那都君の手が
頬をするりと撫でたから。
一瞬の出来事。
身動きできなくて。
というか
まばたきすらできなくて。
でも触れられた頬が
熱くって。
ぽけ-と
口を開けていたら、
それに気づいた那都君が。
「(可愛い可愛い可愛い可愛い!!!!!!!!!!!)~~~~っ!!!!!!!!!!!!!!!!」
物凄い勢いで
首を振りたくってました。
.....変な那都君。


