幼なじみ攻略法-膝枕の威力-





そして那都君の裾を
一瞬掴んでいた
私の手に自分の手を重ね、
キュッと握られる。


包まれたのは手なのに
苦しくなったのは
胸の奥でした。




ドキドキ

ドキドキ


きっと聞こえちゃう。



でも那都君が
ちょっと泣きそうな、
ちょっと苦しそうな顔をしたから何も言えなくて。


握られた手と
那都君を交互に見ていたら....



「えみり先輩が
可愛すぎただけですから!」と早口に告げられた。



「へ??え??あ....ぅん???」


全く予想していなかった
答えに首を傾げて
そういうと、
かぁぁとどんどん
顔を真っ赤にして、


「そんな可愛い顔
してみないで。」


小さな声でそう付け足した。



もう...
もう......!!!


こんなに一度に
きゅんきゅん
したら本当に死んじゃうかも...。

それに......可愛いのは
君だよ、那都君.....!!!!!!