だから…だからね…??


あなたと瞳が合った時…
とても驚いた…。


いつもの様に窓の外に瞳を向けたあたしは…
こっちを見てるあなたと瞳が合った。


あたしは…驚きと恥ずかしさで固まったまま。


でもあなたは、ステキな笑顔で…手を振ってくれたの。


思わず手を振り返したけど
あたしの顔は…きっと赤く染まってたと思う。


それから…何回もあなたと瞳が合う様になった。


そのうち、ノートにおっきな字を書いて
で話し掛けてくれる様になった。


話す事は
”授業だりぃ”
とか
”いい天気だから昼寝日和”
とか
他愛のない会話。


あたしの事は…何も聞かれなかった。


だからきっとあなたは…あたしの名前も知らない。


だけど…あたしの存在に気付いてくれた。
あたしに笑顔を向けてくれた…。
それだけで十分だった。


十分だったのに…。


隣の校舎じゃなくて…
あたしの目の前に…あなたが現れた。


あなたの言葉に…あたしの顔は
涙でぐしゃぐしゃになった…。


”キミの事…ずっと見てたんだ”


あなたはそう言ってくれたの。


あなたは…あたしの存在に気付いてた…。


あなたも…遠くからあたしを見つめてくれてた…。


あなたも…窓際のあたしに気付いてくれてた…。


あたしを…好きでいてくれてた…。


あたしは…あなたの腕の中で…
ただひたすらしあわせな涙を流した…。


ねぇ??
これからは…
あたしはあなたの隣で…あなたを見つめ続ける。


しあわせの温もりを…
この胸に感じながら…。



2010.5.2 更新
(先輩への恋心)