「いーん!早くー学校遅れるよ!!」
「おい、さっきまで俺に自分の髪を結ばせてたのはだれだよ!」

心に急かされ、俺はそう言った。


「え、あたしっ」
「なら急かすな!」

俺達は…

もう高1になっていた。

大阪の生活にも大分慣れてきた。


大阪に引っ越してからの中学生活は…

俺は心にあまり触れなかった。


もちろんキスもしてないし、セックスだってしてない。


「ほら、早く!」
「だから急かすな」

心は俺の手をひく。