「あ…あのさ、音。」

心はベットの上に座ったまま俺を呼ぶ。


「何、心?」

俺は自分の制服だけ出して着替え始める。


「あ、あたしの制服もとってくれない?」

カラダを布団でくるみ、隠しながら心は言う。


ここは、意地悪してやろう。

「やだ。心がこっち来なよ?」
「え…でも…」

心は自分のくるまれたカラダを見る。


「着替え、手伝ってあげるからさ」
「っ…余計駄目ぇ」

心は首をブンブンと横に振る。