「っ…」
「思い出した?」

笑って俺が聞くと、心は恥ずかしそうに頷く。


「やだあ…」

顔を両手で隠す心。


俺は心の両手を優しく外す。

「心は、全部可愛かったよ。」
「音…」

心は計算のない上目使いで俺を見る。


俺はそんな心に朝から甘いキスをする。


「んんっ…」

舌を少しからめて、朝はここまで。


心は『あれ?』という顔をする。


もしかして、求めてる?


「心。続きは今日の夜ね」
「えっ…あ…」

心は一瞬目を輝かせたかと思うとハッとして俯く。


可愛いなあ…

「さ、着替えよ」


俺はベットから下りて、クローゼットを開ける。