「美桜、神楽がトイレに行ったから外で待ってたんでしょ?」 何も言えないでいたあたしに 助け舟を出してくれたのは紗楽だった。 「う、うん」 もやもやする。 なんか気持ち悪くなってきた。 「あ、翔太バスの時間っ」 「やべっ急がねーと!美桜じゃーな」 翔太はあたしの頭を わざとグシャグシャにしてから 紗楽と走って行った。 ――ドキッ まただ。 あの時と同じ・・・。 ねぇ、翔太。 どーしてくれるのさ?