「由貴ちゃん、オレ、
由貴ちゃんのこと嫌いじゃないよ。。
気持ちも、すっげぇ~嬉しかったよ。
でも、
付き合うってのはわかんないんだぁ
他に好きな子がいるわけでもないんだよ
水泳しか頭になかったから、
なんて言うかさぁ、
適当に付き合うってのは出来ないから、
ちゃんと考えたいと思うんだ。
由貴ちゃんのこと知らないから
今は友達ってことでいいかなぁ」
「はい、あたしのこと
考えてくれるだけで嬉しいです」
「こんなことあったら遠慮なく
連絡してくれたらいいからね」
「意外とかわいい
ストラップつけてるんですね」
「これ? あげるよ。
もう1個あるから。
それじゃぁ おやすみ!」
ご当地シリーズの
桃太郎キティーちゃん
ストラップをケータイに
取り付けると角を曲がるまで
大きかった背中を見送りながら
着信履歴から貴司の番号を
登録したケータイを
胸に抱きしめていた。
・・・・岡山が
なくなったぁぁ。。
そうだ!おっさんに土産を頼もう
送信
【おじさん、
岡山出張ご苦労様です。
お願いがあるんだけど
キティーちゃんの岡山県仕様の
ケータイストラップを
買ってきてください】
受信
【先輩、ありがとうございました
(^^) おやすみなさい】
受信
【いい男が笑われるぞぉ わかったよ
明後日帰るから留守を宜しくな】

