「この問題の公式ってどれを使えばいいんですか?」


そのとき、竹内くんの額に汗が流れ落ちたのが分かった。

そうか。そうなのか。

私はそう、思いながら数学のノートに目を向ける。


「え・・!?」


私は、息を止めて驚いてしまった。