「なんでそんなことが言えるんですか」 私は石川先生に顔を近づけた。 「つまり、その現象は身体移動や時間跳躍と言ったものだろう」 理科の専門家だからだろうか。 石川先生は真実を見抜いたかのように、話し続けた。 「身体移動や時間跳躍ってあの・・・」 水沢くんが話を逸らすかのように突っ込んだ。