「へぇ、そんなことがあったのか」 「私・・・信じられなくて」 私は体を起こした。 「現に君は、その人影を見たのかい?」 「いるのは分かったんですが・・・」 石川先生は首を曲げた。 「まあ、今日は帰りなさい。あんまり遅いと家の人が心配する」 「はい。わかりました」 私たちは、その出来事を後に家に帰った。